らーめんてーぶる

Lamentable(残念な、ひどい)な英語からの脱却を目指して、地味に奮闘中。NHKラジオ講座、TOEIC、1000時間ヒアリングマラソンの学習記録と感想のブログ

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Made-in-Japan English

いつも楽しみにしている、ラジオ英会話のテキストに連載中のColin Joyce氏のコラム。

今月は、"A Journey into Japanese"と題して、日本語の中の"Loanword"(外来語、借用語)について考察した内容だった。

ヴァージン・ロードの衝撃

個人的に驚きだったのは、『ヴァージン・ロード』が和製英語だったという事実。

I wonder who first came up with the idea that a bride walking up the aisle is walking the bajin rodo ("virgin road").

NHKラジオ ラジオ英会話 2017年 02 月号 [雑誌]

(⇒日本語(拙訳): 花嫁があの通路を歩くことを『ヴァージンロードを歩く』というのは、誰が最初に考え出したんだろう?)

だったら、それを英語では何て言うのか?

辞書で"virgin road"を引いてみたら、<和製英語>と但し書きをした上で、

【標準英語】aisle where a bride walks

<英辞郎 on the WEBより>

とあった。どうやら、その特別な状況および通路のことを言い表す、そのものずばりの言葉はない模様。

日本の結婚産業による『発明』だろうか? 考え出した人、すごいよね?

借用違い?

こちらは、英語から言葉を借用しているものの、本来とは異なる意味で使われているケース。

たとえば、テストでカンニングする、と言うけれど、英語の"cunning"は、ずるがしこい、狡猾な、という意味の【形容詞】

(なお、日本語のカンニングを意味する名詞は、"cheating"

それから、日本語のフライング・スタートは先走った失敗だけど、英語で"flying start"と言った場合、それは競争における、好調なスタートを意味するのだそう。

複合と創造

また、外国語と日本語を組み合わせてできた、"compound words"(複合語)として、

  • シャボン玉(スペイン語+日本語)
  • 満タン(日本語+英語の"full tank")

が挙げられていた。

言われてみてはじめて、これらが外国語を具にした、まぜご飯だったことに気づく。

そして、日本語を第一言語としない人の目線で、これが面白くて新鮮に感じられる、ということが、すごく面白くて新鮮だった。

次回のコラムも楽しみ!

(テキストが届いたので、実はもう読んでしまった。日英鉄道オタク考、といった感じの内容で、こちらもかなりおもしろかった。NHKラジオ ラジオ英会話 2017年 03 月号 [雑誌]

 

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