らーめんてーぶる

Lamentable(残念な、ひどい)な英語からの脱却を目指して、地味に奮闘中。NHKラジオ講座、TOEIC、1000時間ヒアリングマラソンの学習記録と感想のブログ

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『そこを何とか』をどう訳すべきか?

テレビやラジオで同時通訳を見聞きするたび、不思議でしょうがないのは、たとえば日本の要人が、ごにょごにょとはっきりしない発言をした時、同時通訳者の口から、瞬時にちゃんとした英語のセンテンスが飛び出すこと。

えっ、そのおじさん、そんなに中身のあること、言ってなかったような気がするけど、その言葉、いったいどこから湧いて出てきたんだ?と思う。

たとえば、『そこを何とか』は、

"I understand the difficulty, but I'd still have to ask you this big favor."

同時通訳が頭の中で一瞬でやっている英訳術リプロセシング

と見事に変換されるのだった。おそるべし、同時通訳者の技能。

言われてみれば、確かに『そこを何とか』って、そういう意味で言ってるんだよな、とちょっと笑ってしまった。

日本の社会の中でもやっと共有されている、言わずもがなの部分って、この社会の内側にいるからこそ、言語化が難しいんだと思う。

個人的には、『そこを何とか』とか言うやつはきらいだ。

書籍情報

同時通訳が頭の中で一瞬でやっている英訳術リプロセシング

同時通訳が頭の中で一瞬でやっている英訳術リプロセシング

  • 作者: 田村智子
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2010/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

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