Tabby catとは?
英語の "Tabby cat" の定義が、むずかしい。
Tabby cat=虎猫なのかと思いきや、そう単純ではないようだ。
辞書で調べると、
tabby cat: 虎猫、ぶち猫
という素っ気ない説明。
しかも、虎猫とぶち猫をいっしょくたにしたのでは、そもそも分類名として、意味がないんじゃないか?
英語版のWikipediaを見てみたら、バラエティーに富んだ各種Tabby Catの写真が出ていて、ますますわからなくなった。
Tabby catの定義
そんな折、この記事を見て、ようやくちょっと理解できた。
記事中、tabby catについて、こんな説明が。
英語で「タビーキャット(tabby cat、縞模様や、縞が途切れたぶち柄の毛皮を持つネコの総称)」と呼ばれるネコのうち、ぶち柄が登場したのはごく最近だった。その遺伝子の起源はオスマン帝国時代初期の14世紀に遡り、のちにヨーロッパやアフリカで広まっていった。
要するに、全身シマシマの虎猫はもちろん、ぶち柄の猫も、そのぶちの中がシマシマなら、tabby catということらしい。
DNA分析の結果
上記記事によれば、DNA分析の結果(過去9000年間に存在した200匹以上のネコのDNA調査を行った)、わかったこととして、
- ネコの遺伝子は、野生のヤマネコからほとんど変わっていない
- ささやかな変化として、ごく最近(14世紀)になって、ぶち柄が登場した
- ネコはネズミを追って人間の集落にやってきて、そのまま何となく居ついてしまったらしい
など。
犬が、お仕事(猟犬など)のために、特定の習性を持つものが選ばれていったのとは対照的に、猫は『ありのまま』でずっと生き延びてきた由。
この『ありのまま』な感じ、かれこれ十年以上、猫と生活を共にしている者としては、すごくよくわかる。
そして、毛皮の縞模様が野生の名残なのだとしたら、部分的にでもシマシマを持つ猫をTabby catとして分類することにも意味があるように思える。
Mackerel tabby
ちなみに、うちの猫は、サバ虎(お腹が白いので、サバ白とも)。
英語では、
mackerel tabby:鯖虎。背中から腹部に向かう縦縞模様またはそういう模様がある猫。
*mackerel [mǽkərl]【名】サバ
というらしい。
鯖とか虎とか、いかにも和風な呼称だと思っていたけど、実は英語からの翻訳だったのだろうか?
Wild and modern
↓シマシマは野生の名残、ぶちは現代っ子の証しか?
DNA的にはほとんど野生。ただちょっと油断してるだけ。。
Mr. Putter & Tabby
こちらは、tabby cat のTabby(「トラ猫だからトラちゃん」的なネーミング?)と、Putterさんが主人公の、大好きな絵本(英)。
Mr. Putter & Tabby Pour the Tea
- 作者: Cynthia Rylant,Arthur Howard
- 出版社/メーカー: HMH Books for Young Readers
- 発売日: 1994/03/30
- メディア: ペーパーバック
やさしくほのぼのした中に、せつなさがあって、何度も何度も見てしまう。
関連記事