TOEIC公式問題集4の感想
TOEICの公式問題集4が出たので、早速やってみた。
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4
- 作者: Educational Testing
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2018/10/10
- メディア: 大型本
今回はピンクの表紙がラブリーでソフトな印象。
中身については、ざっくり言うと、リスニングはソフト、リーディングはハードだった。
公式4の注目ポイント
既出の公式問題集(新形式)と比べて、今回、特に目についたのは、
- リスニングのナレーターに新たなオーストラリア英語の男性が登場
- 読解力(スピード、意図の理解)の要求レベルが高め
- Test1のPart7に『NOT問題』がなかった
といった点だった。
難易度は?
公式4に収録されているTest1・2をやってみた私個人の正答率は、以下のとおり。
まず、リーディング・リスニング別の正答率。
※正答率が低い=難易度が高い
(参考:直近のMYスコアは950点(L475 / R475))
Test1・Test2の難易度は同等で、どちらもリスニングはやさしめ、リーディングは難しめだった(簡単な問題もある一方、難しめの問題の割合が増えた感じ)。
パート別の難易度と傾向
さらに細かく、パート別の正答率。
パート別の傾向としては、
◆Part1(写真描写問題)
取り立てて難しい問題(写真のモノや動作が謎だったりとか、受動態や時制を盛り込んだひっかけ)はなかったけど、写真の端っこにひっそりと写っているものについて述べた問題があり、一瞬、何のことかわからず慌てた。
◆Part2(応答問題)
質問に対して変化球で答える問題に加えて、内容的にまったく関係のない受け答えをするパターンも多く、「あれ? 今、何の話してるんだっけ?」と最初の質問が頭から吹き飛びそうになった。
◆Part3(会話)・Part4(説明文)
会話の場面設定や登場人物たちの立場がシンプルでわかりやすい問題が多かった。
その反面、似たような設定が続くので、音声を聞きながら問題を先読みしていると、頭の中で情報がごっちゃになってくる。
集中力を維持して、短期記憶を効率よく入れ替えていくスキルが必要か。
英語力以上に、情報処理の反射神経を問われているような気もする。
◆Part5(短文穴埋め)・Part6(長文穴埋め)
ぱっと見て即答できるような問題は、ほとんどなかった。
Part5は10分、Part6は8分で回答することに決めていて、スピードを上げて頑張ったけど、時間ぎりぎりだった。
◆Part7(長文読解)
Test1の方で『NOT問題』(例:この商品の特徴として述べられていないのは、次のうちどれですか?)がなかったのが目新しかった。
NOT問題は、消去法で検証する必要があるため時間がかかる。
これがなくて楽だったかというと、残念ながらそうではなかった。
今回、NOT問題に代わって多く登場したのが、選択肢4つとも遠回しな言い方をしている問題。
内容が具体的に明示されていないので、情報元の文書と照らし合わせて「いや、そういうことを言っているわけじゃない」と一つずつ検証していくことになり、NOT問題以上に時間がかかった。
これ以外にも、先に問題文を読んで必要な情報を検索する、というやり方が通用しない問題が増えたように思う。
これって、「高得点を取りたかったら、つべこべ言わずに全部読め」というTOEICからのメッセージなのだろうか?
個人的要望と次回の表紙色予想
個人的要望としては、公式問題集を出す頻度をもっと上げて、テストの収録数も増やしてほしい。
新形式になってからの公式問題集は、青 ⇒ 赤 ⇒ グレー ⇒ 緑 ⇒ ピンク、だったので、次回の公式の表紙は、黄色かオレンジあたりかな?
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