海外ドラマと世相と還暦
このところ、英語の勉強をかねて楽しめる海外ドラマを物色中。
お気に入りのドラマには出会えたけど、ドラマそのものに夢中になると、英語の勉強がどこかに行ってしまうのが悩ましいところ。
以下、お気に入りドラマ探しの旅の経過と感想。
ダウントン・アビー
最初は、イギリス英語の聞き取り強化を期待して『ダウントン・アビー』を見てみた。
がしかし、何だか今ひとつストーリーに入り込めず。
20世紀初頭のイギリスの邸宅が舞台になっているのだけど、その当主(船越英二似)がとにかく立派な人物である(でも妻とはお金目当てで結婚した)という有無を言わさぬ前提で話が進んでいくのと、絵に描いたような意地悪な侍女(寿美花代似)等、いかにも、という登場人物たちが繰り広げる人間模様に、第1話だけで疲れてしまった。
SUITS
次に、ハリー王子と結婚したメーガン・マークルが出演しているということで、前から気になっていた『SUITS』。
最初の1話・2話あたりは微妙だったけど、だんだん面白くなってきて、今、シーズン1の9話まで見たところ。
敏腕弁護士のハーヴィー、恰好よすぎ。
そのハーヴィーにライバル意識を燃やす同僚弁護士ルイスが、嫌キャラながらクセになる味があり、目が離せない(ちょっと藤田まことと田中邦衛入ってる)。
シリコンバレー
そして目下、すっかりハマっているのが、ITスタートアップ企業の奮闘を描いたコメディドラマ『シリコンバレー』。
昨今のIT業界の様相をうまくパロディ化しつつ、ストーリーがテンポよく展開していくので、見始めたらやめられなくなる感じ。
R15指定で下ネタも出てくるけど、男子寮的ノリで基本的にラブシーンはないので、むしろ安心して見ていられる。
IT業界のみならず、企業社会にありがちな事象(「行動の人」で通っているプロ経営者が、実際には「ゴリ押しの人」だったとか)もたくさん出てきて可笑しい。
さらに広く世相を反映した描写も多く、本当によくできたドラマだなぁと思う。
例えば、傲慢な性格で体の大きなアーリックが、つかみどころのない小柄な中国人のジァン・ヤンに手を焼く様子は、現在のアメリカの中国に対する感情のメタファーに思える。
一方、日本は影が薄く、単発の脇役としてわずかに登場する以外は、キモノや宇宙戦艦ヤマトのDVD等、アーリックの珍しモノ好きを表わす小道具として出てくるのみ。
あと、社会的タブーも時代によって変化しているのがわかって、興味深い。
このドラマ、5年後、10年後に見たら、どんなふうに感じるのだろう?
。。と考えて、10年後の自分は還暦だということに気づき、めまいを覚える。
英語字幕希望
上記のドラマいずれも、amazonプライム で視聴しているのだけど、欲を言えば、英語字幕も出るようにしてくれると、英語学習がしやすくてうれしいんだけどなぁ。
参考: プライム対象作品
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