らーめんてーぶる

Lamentable(残念な、ひどい)な英語からの脱却を目指して、地味に奮闘中。NHKラジオ講座、TOEIC、1000時間ヒアリングマラソンの学習記録と感想のブログ

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新形式TOEIC問題集の難易度比較_2

TOEIC修行の一環として、TOEIC(L&R)の模試を20回分やってみた。

採点結果をふまえて、難易度を比較。

使用した模試問題集は、こちら。(※すべて新形式テスト対応の問題集)

 

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もくじ

 

シリーズごとの模試の内訳

使用した問題集と、それぞれに収録されている模試の内訳一覧。

 

◆公式問題集

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1
公式TOEIC Listening & Reading 問題集2

※それぞれ模試2回分収録。合計で4回分。

 

◆至高の模試600問

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問

※模試3回分収録。

 

◆でる模試700問

TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問
TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問

※模試7回分収録。

※リスニング編とリーディング編が別売りなので、セット利用でテスト実施。
(例:リスニング編のTest1+リーディング編のTest1で模試1回分)

 

◆プラスマガジン

TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年1月号
TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年3月号
TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年5月号
TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年7月号
TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年9月号

※隔月発行の雑誌で、毎回TOEIC模試1回分付き。合計5回。

 

◆990点攻略

【CD2枚付】TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版: 新形式問題対応 (Obunsha ELT Series)

※本書のメインはパートごとの攻略法とトレーニング。最後に総仕上げとして模試1回分付き。

 

各模試の難易度比較

上記の計20回分の模試を実施した結果、リスニング/リーディング別の難易度(正答率)をグラフ化したものが、こちら。

 

 ※正答率が高い = やさしい、正答率が低い = 難易度が高い

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(さらに細かいパート別の正答率グラフは、このページの下の方にあり)

※グラフ内の数字は、私個人の正答率です。

参考:直近のスコアは865(Listning:465/Reading:400)、旧形式テストでの最高点は880。

(ちなみに私は、昭和の英語教育を受けてきて、日常的に英語を使う機会もなく、実運用能力が乏しいタイプ。特に苦手なのは、イギリス英語・オーストラリア英語の聞き取り、句動詞の用法、長文読解のスピード)

結果を比較すると、個別のテストで最も正答率が低かったのは、『でる模試700問』のTest1と『プラスマガジン2017年1月号』。

ただし、どちらも同シリーズ中、最初の模試だったため、回を重ねるごとに少しずつ正答率は上がった。この回の問題だけが飛び抜けて難しいわけではないと思う。

なので、次に、シリーズごとの平均値を出してみる。

 

シリーズ別難易度

シリーズごとに、リスニング/リーディングの正答率を平均すると、こんな結果になった。

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 ※正答率が高い = やさしい、正答率が低い = 難易度が高い

 

この結果をふまえて、ざっくり総括すると、

難易度としては、

やさしめ

 ⇒公式問題集、至高の模試600問

難しめ

 ⇒でる模試700問、プラスマガジン、990点攻略

 

やさしめグループ、難しめグループそれぞれ、グループ内の難易度は数字の上ではほぼ同等。ただし、特に難しめグループの方は、難しさのポイントがそれぞれ異なる(詳細は下記)。

以下、シリーズごとの特徴と感想。

 

基本の公式

公式問題集は当然ながら『正統派』なので、難問奇問はほとんど登場しなかった。

そのため、『何を問われているか = 何をわかっていないといけないのか』が見えやすい。

難問を攻略しようと躍起になるよりは、まずは『基本的なところで落とさない』ことに注力した方が、スコアの底上げにつながりそうだ。

難問奇問に挑んでテクニック的なことに走りたくなった時に、目を覚まさせてくれた公式問題集であった。

ちなみに、amazonのレビューを見ると、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1』が簡単すぎるとか(あと、韓国版に比べて値段が高いとか)、あまり評判がよろしくないようだけど、個人的には重要な基本の部分に目を向けさせてくれる良問だったと思う。

それ以前に、TOEIC公式ナレーターで耳慣らしをしておくのは準備として必要不可欠なので、公式問題集をやらないという選択肢は事実上ないのだった。。

難易度については、私個人の正答率で見る限り、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1』と『公式TOEIC Listening & Reading 問題集2』、ほぼ同じだった。(上記の各模試の難易度比較グラフ参照)

【追記】公式3の難易度と感想はこちら ⇒ 新形式TOEIC問題集の難易度比較_3

 

無難で安心の内容、至高の模試

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問』は、難易度・出題傾向とも公式問題集にいちばん近い感じ。

問題にクセがなく、解説もしっかりあるので、学習段階や用途(TOEIC対策の最初の一冊として、あるいは直前対策として)を問わず、使いやい。

すごく売れていた旧版『【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト 非公式問題集 至高の400問』の増補版(模試が1回分追加されている)なので、内容は評価が高くて安心だし、お値段的にもかなりお得。

何より、公式問題集および本番テストに難易度・出題傾向が近いので、テスト本番シミュレーションとして、時間とペース配分を体に覚え込ませるのに最適。

公式問題集の他に、どれか一冊だけやるとすれば、これを選ぶのがいちばん無難(※ほめ言葉です)で、間違いがないと思う。

 

コスパ抜群・ツンデレの、でる模試700問

個人的にいちばん気に入ったのは、この問題集。

TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問』&『TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問』。

TOEIC修行のため、ボリュームたっぷりの問題集が欲しい!というニーズにぴったりだった。

本の帯で『解説ナシ』と言い切ってるけど、リスニング編・リーディング編とも、別冊で解答・日本語訳がついており、重要語彙も記載されているし、正解の根拠が番号付き波線で示されていて、じゅうぶん親切なのだった。

これだけ大量に問題があると、答え合わせも重要箇所を確認しつつ手早くやりたいので、むしろこういう感じの方が、ぱっと視覚的にわかりやすくて、使いやすい。

問題の難易度および特徴としては、特にPart3・4が難しいというか、大変。

なんでこんなに大変なのか、最初のうち、要因がわからず、戸惑った。

だんだんわかってきたのは、情報の細部を問われるため、情報処理が追い付かないのだということ。

会話のシチュエーションや登場人物たちの立場がやや込み入っている上、会話に出てくる情報の順序と、問題の順序が前後することも時々あり、状況を把握しつつ、細かい情報を要領よく短期記憶の棚に仕分けする必要がある。

出来が悪くて、最初ちょっと嫌になりかけたけど、回を重ねるうち、じょじょに正答率が上がってきて、大量トレーニングの効果を実感できた。

リーディング編も全体的に『読み込みエネルギー』が必要で歯ごたえあり。とはいえ、ちゃぶ台をひっくり返したくなるような無茶な感じでもなく、難易度増量のさじ加減が絶妙。

これだけのボリュームと内容ながら、リスニング編とリーディング編をセット使用した場合、模試1回分あたり740円(税込)で、公式問題集の1回分1,512円(税込)の半分以下というのはすごいと思う。

 

忖度問題が多い、プラスマガジン

隔月発行、毎号TOEIC模試1回分付きの雑誌『TOEIC Testプラス・マガジン』。

TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年1月号
TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年3月号
TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年5月号
TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年7月号
TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2017年9月号

プラスマガジン模試の特徴として、リーディングセクションが難しい。

特に、意図を問う問題がかなり高度に感じられる。

正解と解説を見てもなお、なかなか理解できない問題もあって、自分の文脈理解力と空気を読む力に不安を覚える。

がしかし、現実世界で必要とされる英語力という意味では、この手の問題で日頃から修行を積んでおいた方がいいのだと思う。

隔月発行の雑誌なので、そのくらいのペースで模試を1回やっておくという意味でも、ちょうどいいし、TOEIC模試以外の記事も充実していて楽しい。

最新号はこちら

TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2019年1月号【電子版付き】

TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2019年1月号【電子版付き】

  • 作者: TOEIC Testプラス・マガジン編集部
  • 出版社/メーカー: リント
  • 発売日: 2018/12/06
  • メディア: 雑誌
 

 

加圧トレーニングで筋力強化、990点攻略

ハイレベルを謳った問題集、『【CD2枚付】TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版: 新形式問題対応 (Obunsha ELT Series)』。

この問題集のメインは、パートごとの攻略法とトレーニング。最後に総仕上げとして『ハイレベル模擬テスト』が1回分付いている。

トレーニングでは、Part3・4・5が、鬼レベル

Part3・4のトレーニングは、上記の『でる模試700問』よりもさらに過酷な情報処理が求められる。

Part5では、わからない語彙がわんさと登場した。

このトレーニングは、本テストの直前にやってどうこうなるものではなくて、しつこく復習することによって、数か月先にその効果が数字にあらわれてくるのだと思う。

模試の方は、トレーニングほどは過酷ではないけれど、難易度が高いことは間違いない。

ハイレベル模試の後で、公式問題集をやったら、明らかに負荷が軽くなっているのを感じた。

その点では、すでに加圧トレーニングの効果があったと言える。

 

 

各模試のパート別難易度比較

参考までに、各模試のパート別正答率は、こちら。

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Part6で悲惨な数字が多いけど、これはPart6が難問だったというよりは、Part5が難しくて時間を取られ、Part6にしわ寄せがきたという方が正確かもしれない(Part5とPart6を20分で回答することにしているので)。

模試をひととおり終えたところでこのグラフを作成し、正答率が残念だったところを中心におさらいをして、本番テストに臨んだ。
はたして、結果やいかに?!

 

【追記】本番テストの感想⇒ 第223回TOEICテストの感想

【追記】テストの結果⇒ 第223回TOEICテストの結果【詳細】

 

難易度比較・続編はこちら

 

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