らーめんてーぶる

Lamentable(残念な、ひどい)な英語からの脱却を目指して、地味に奮闘中。NHKラジオ講座、TOEIC、1000時間ヒアリングマラソンの学習記録と感想のブログ

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不在の存在感

NHKラジオ『実践ビジネス英語』の"Retail Crisis"(小売業の危機)と題するビニェットの中で、アメリカの"Zombie mall"(ゾンビモール)について触れられていた。

ゾンビモールとは?

ネットショッピングをはじめ、消費者行動の変化により、アメリカの郊外にあるショッピングモールは衰退し、ゴーストタウン化した『ゾンビモール』が各地に広がっている由。

そもそもアメリカのショッピングモールは供給過剰の状態にあったらしく、

Here in the U.S. the number of malls increased more than twice as fast as the population between 1970 and 2015.  Another surprising fact is that the United States has 40 percent more shopping space than Canada on a per capita basis and five times more than Britain.  Expert say a quarter of the country's 1,200 malls could close by 2022.

(ここアメリカでは、1970年から2015年の間に、人口増加の割合の2倍を超える速さでモールの数が増えたそうです。もう1つ、驚くべき事実があります。アメリカでの1人当たりのショッピングスペースはカナダより40パーセント広く、また英国の5倍もあるのです。専門家たちは、この国にある1,200か所のモールのうち、4分の1が2022年までに閉店する可能性がある、と言っています。)

NHKラジオ 実践ビジネス英語 2018年2月号 [雑誌] (NHKテキスト)

かつて流行ったアメリカ発ゾンビ映画の中で、ゾンビの出没場所としてショッピングモールが多いのは、大量消費社会に対する皮肉なのだと聞いたことがあるけど、今、こうしてゾンビモールが増えていることを思うと、本当に皮肉な話だ。

ネット検索してみたら、実在するゾンビモールの様子を伝える映像がたくさんあった。

人気のないモール内をずーっと映しているので、退屈といえば退屈なんだけど、なんか、じっと見てしまう。

日本国内のどこにでもあるショッピングモールのようにも見えるので、そこにいるはずの人たちを脳内で二重写しにして見てしまうせいだろうか?

ミニチュア廃墟

折しも先日、こちらの記事で紹介されていた『ミニチュア廃墟』の作品群を見て、不在の存在感にたじろいだ。

この世の終わりを表現したミニチュアなので、フィクションながら、暗くて悲惨な世界観。

それでいて、雑多で滑稽な人間の営みがくっきりと残っているところが可笑しくもあり、余計に怖い。

掲載されている数点の作品いずれも、創作物とわかっていながら「あ、これ、本当のことだ」と思わせる部分がある。

ニューヨークの女性アーティスト2人のコラボとのこと。この想像力と表現力、すごいよね?

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