センター試験の英語を昭和世代がやってみた感想2018
【追記】2019年度はこちら⇒ センター試験の英語を昭和世代がやってみた感想2019
センター試験の英語(筆記・リスニング)を昭和世代がやったら、どんな感じなのか?
中高年英語学習者(アラフィフ女子の部)代表として、昨年に引き続き、チャレンジしてみた。
(昨年の感想はこちら:センター試験の英語を昭和世代がやってみた感想2017)
試験の概要
問題と解答は、日経新聞掲載の『大学入試速報2018(問題・解答例・分析)』を利用。
(昨日実施された試験の解答が、今朝もう出題傾向の分析と解説付きでアップされていた。河合塾、すごい。)
【追記】問題・解答はこちらで確認できます。
試験時間と配点は、
- 筆記:80分、200点満点
- リスニング:60分、50点満点
難易度・出題傾向は、河合塾の分析コメントによれば、
- 筆記:難易度・出題分量・出題傾向とも、ほぼ昨年並み
- リスニング:やや難化(多様な応答表現の知識が求められるようになった)
とのこと。
採点結果
今年の成績は、
- 筆記:180点(200点満点)、所要時間69分(制限時間80分)
- リスニング:44点(50点満点)、所要時間30分(制限時間60分)
昨年の成績と比較すると、筆記は16点アップ、リスニングは2点ダウン。
昨年一度チャレンジして、出題形式が前もってわかっていたため、だいぶ落ち着いて回答できた。
とはいえ、処理がややこしい問題(適切な文を選んだ上で、その組み合わせを回答するとか)では、大いにもたつく。
若者たちはこの手の問題、ささっとこなしているのだろうか?
ちなみに、失点が多かったのは、筆記・リスニングとも、発言の意図を問う『忖度系』の問題だった。
10代の若者に課せられる忖度につまずくアラフィフって、どうなんだろう?
(これは英語以前の問題のような気がするので、またあらためて考えることにする。)
試験問題とSF
今回の英語試験問題についての、個人的所感。
筆記の難易度・分量は『昨年並み』(by河合塾)とのことだけど、読みこなさなければならない文章の量としては、多くなっているように感じた。
その要因として、読み飛ばしを許さない出題のしかたなので、問われた内容に関連する情報をだいたいの見当をつけて探していく、というようなテクニックは通用せず、全文くまなく読むことになるため、ボリュームが多く感じられたのかも。
長文問題は『読み物』として面白いものが多く、特に第5問に登場した "Exploration Journal for Planet X"(惑星Xの探検日誌)は、「いったいどんなオチが用意されているんだろう?」とわくわくしながら読んだ。
なお、オチは明言されているわけではなく、途中から「おや?」と思い始めて、読み終えてから、「おお!そういうことか!」という面白さ。
(調査されている惑星Xとは、実は地球のことらしく、探検クルーの『我々』は、タコに似た姿の宇宙人だった)
SFショートストーリーとしては、わくわくして楽しいけど、試験問題として読むには、じれったくてストレスたまりそう。。
あと、面白かったのは、第3問A問2の『トマトは野菜か果物か?』について1890年代にアメリカの裁判で争われたというエピソード。
(結論:トマトは野菜。根拠:ほとんどの人が野菜と考えているから)
リスニングはTOEIC化?
リスニングは、内容的にTOEIC(L&R)に近づいた印象。
グラフや地図を見ながらの会話等、新形式TOEICに出題されるものと似ているし、会話のシチュエーションも、職場、携帯ショップ、レストラン、観光、とTOEIC頻出のものが多かった。
表現の言い換え問題も、TOEIC的。
問題の音声は2回ずつ聞けるので、その点、TOEICよりは負担が少ない。
難しく感じたのは、第3問B、夫婦が地図を見ながら観光の予定について話し合う問題。
情報が出てくる順番と逆行して時間を計算する必要があり、もたついている間に、夫婦がさらに、あーでもないこーでもないと言い合うので、どれが最終的な決定事項なのか、見失いそうになった。
ところで、昨年も思ったのだけど、リスニングテストなのに、音声が流れるのは最初の30分だけ。残りの時間、「解答を続けることができます」と言われても。。
冬の試験会場は寒いだろうし、受験生に余分な苦痛を与えるだけのような気がしなくもない。
ガンバレ受験生!
受験生たちは今頃、また別の科目の試験を受けているのだろう。
大変だなぁ。。
受験生、がんばれ!!
おばさんも、がんばる!
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