1000時間ヒアリングマラソンの中身詳細と受講後のTOEIC結果
2018年10月9日更新(TOEICの結果を追記しました)
アルクの英語教材『1000時間ヒアリングマラソン 』をはじめて、気が付けばもう1年!
受講期間を無事、走り続けることができたので、リアルに実感した効果について、教材のくわしい内容とともにまとめてみる。
(※あくまで個人的な感想です。)
もくじ
- ヒアリングマラソンの誤解あるある
- 絶対に1000時間必要なのか?
- 教材の内容と強化スキル
- スピーキング魂
- 英語スケッチング
- ヒアリングマラソン1年の効果
- ヒアリングマラソン受講直後のTOEIC結果
- 忙しい人こそヒアリングマラソン
- こんな人はヒアリングマラソンに向いている
- ゴールとこれから
- ヒアリングマラソン公式サイト
- 関連記事
ヒアリングマラソンの誤解あるある
まずはじめに、ヒアリングマラソンって、すごく有名な割にその中身は案外知られておらず、誤解されているフシもあるように思う。
先日、取引先の部長さんと雑談中に英語学習の話題になったので、「今、ヒアリングマラソンやってるんですよ」と言ったら、その部長さん(関西出身)のリアクションは、次のようなものだった。
「ああ、ヒヤリングマラソン! 1000時間、聞き流すだけっちゅうやつやろ?」
あの、部長さん、それはちょっと、というか、全面的に違います。。
ただ、彼の発言には、よくある誤解が集約されているような気がする。
このような誤解が生じる要因として、
- 通信教材の宿命として、実際に受講した人しかリアルな中身はわからない
- 『有名な英語教材』つながりで、方向性が真逆の他教材と混同してしまう
- 『1000時間』のインパクトが強く、けれどもその意味するところは謎につつまれている
といったことがあるのではないかと思う。
実を言うと、私自身も受講する直前まで『1000時間』というのが具体的にどういうことなのか、よく理解していなかった。
簡単に言うと、1000時間というのは目標値・コンセプトのようなもの。
「英語を英語のまま理解できるようになる」目安がおよそ1000時間なので、その段階を目指してがんばりましょう!ということ。
そして、1000時間ヒアリングマラソン には、それを効率的に達成するための多種多様なトレーニングが用意されており(後述)、決して1000時間ずっと聞き流すだけではないのだった。
絶対に1000時間必要なのか?
上述のとおり、『1000時間』は目標値・コンセプトなので、たくさん勉強するに越したことはないけれど、必ずしも1000時間を費やさなければ学習プログラムとして成立しない、というわけではない。
(※この1000時間には、ヒアリングマラソン教材の他、英語のニュースや英語講座番組の視聴、文法書での調べもの、等々、英語学習全般の時間を含む。)
さらに、自分の状況に合わせて、多忙な時期はペースを落とすとか、メリハリをつけて学習することも可能。
<1000時間ヒアリングマラソン マンスリーテキストより>
私のこの1年間の英語学習時間は、計819時間32分だった。
最終月は12日現在の数字なので、もう少し増えるはずだけど、1000時間には及ばず。。
【月別集計グラフ】
周期的にずいぶんムラがあるのは、仕事その他で時間の確保が難しかったもの。
個人的実感としては、1000時間に満たなくても、できる範囲でちゃんと勉強をつづけていれば、効果は出ると思う。
教材の内容と強化スキル
教材は毎月、マンスリーテキストと副読本『English Journal』がセットで届く。
マンスリーテキストの学習メニューは、例えばこんな感じ。
下の写真右側の『ポイント&強化スキル』を見ると、それぞれのコーナーで英語力の特にどの部分を鍛えられるかがわかる。
<1000時間ヒアリングマラソン マンスリーテキストよりコンテンツの一部>
これらのコーナーにそれぞれ、
- リスニング(英文音声を聞いて概要を理解する)
- シャドーイング(聞こえた英文をそのまま少し遅れて声に出す)
- ディクテーション(英文音声を聞いて書き取る)
- 音読(英文を声に出して読む)
- オーバーラッピング(音声にぴったり合わせて音読する)
- リピーティング(音声を聞いた後で声に出す)
- リプロダクション(聞いたり読んだりした英語をそのまま口頭で再現する)
といったトレーニングが、素材ごとに効果的な組合せでプログラムされている。
スピーキング魂
例えば、『スピーキング魂』のコーナーでは、ビジネスで頻出する場面を題材に、さまざまな会話表現をマスターする。
トレーニングは4つのセクションに分かれていて、
Section1:概要リスニング
↓
Section2:ディクテーション、リピーティング、音読、リード&ルックアップ
↓
Section3:リプロダクション、オーバーラッピング、シャドーイング
↓
Section4:ロールプラクティス、自由会話
という手順で進んでいく。
一見、ややこしそうだけど、テキストにしたがって進めば戸惑うこともないし、音源も細かくトラック分けされているので、繰り返し練習もやりやすい。
英語スケッチング
『英語スケッチング』というコーナーは、英語のストーリーを聞いて、それを頭の中にスケッチング(=映像化)し、文字や記号を使ってメモする、というトレーニング。
実際のスケッチングの例として、ちょっと恥ずかしいけど、最近私が書いたものがこちら。
スケッチングのセンスはさておき、聞こえてきた英語を脳内で映像化できているわけで、「英語を英語のまま理解できる」段階に達しつつあると言っていいと思う。
(※絵を描くことを求められているわけではなく、文字や記号でOK)
※こちら↓から1000時間ヒアリングマラソン をはじめとする教材の中身をお試し可能。
ヒアリングマラソン1年の効果
上記のコーナーの他、1000時間ヒアリングマラソン で各種トレーニングを1年間続けた効果をひと言で言うと、
音・語彙・文法がつながってきた!
どういうことかと言うと、以前は、例えばTOEICのリスニング問題で、聞こえてきた単語を知っている(はず)なのに、とっさに意味をつかめず、会話がどんどん進んでいってしまう、というようなことが多く、非常にもどかしい思いをしていた。
おそらくこれは、単語集を使って単語を丸暗記したため、言葉のニュアンスや用法をちゃんと理解できておらず、会話として出てくると対応できない、ということだったのだと思う。
ヒアリングマラソンをやっていて悟ったのは、単語は文脈込みで覚えないと、頭に残らないし、使えないということ。
1000時間ヒアリングマラソン の各種トレーニングは、単語集で丸暗記するお手軽さに比べると大変だけど、音源と文脈込みで単語と出会うので、言葉のニュアンス・用法とともに記憶に定着しやすい。
音、語彙、文法、とそれまでばらばらの点だったものが、まとまりをもってつながり、言語として用をなす段階にきた感じがする。
ヒアリングマラソン受講直後のTOEIC結果
目標だった950点達成!
1000時間ヒアリングマラソン がTOIECに効いたポイントとして、特に実感したのは次の点。
- リスニング力が上がり、会話やアナウンスの状況把握がしやすくなった
- イギリス英語やオーストラリア英語の話し手が登場してもビビらなくなった
- 語彙が増えた
- リーディングの方も、読むスピードが上がった
リーディングの効果は意外だったけど、「英語を英語のまま理解できる」ようになってきたので、頭の中で日本語に訳しながら戻り読みする必要がなくなり、読むスピードが上がったのが大きい。
結論:1000時間ヒアリングマラソン はTOEICスコアの底上げにも効果大!
忙しい人こそヒアリングマラソン
1000時間ヒアリングマラソン を受講する際、決め手となったのは、
- 内容が確かな英語学習素材の安定供給
- 英語学習そのものに時間をかけられる
という点だった。
アラフィフになってから独学で英語学習を開始した自分の場合、じょじょにこなせる学習量が増えてきて、一時は、NHKラジオの英語講座を8つ聞きながら、読み物系や文法本を常に物色しては、頻繁に買い足していた。
ところが、これがけっこう手間がかかる上、当たりはずれもあって、コスパも学習効率も悪いのだった。
それで思いついたのが、毎月教材が届く1000時間ヒアリングマラソン で、これなら、学習素材を探しあぐねることなく、英語の勉強そのものに時間をかけることができる。
実際に使い始めてみると、各種トレーニングがバランスよく幕の内弁当のようにセットされているので、ある意味すごく楽だし、お得だということがわかった。
忙しい人ほどむしろ、こうした『学習パッケージ』を利用するメリットは大きいと思う。
自力で学習素材を調達して学習を継続するには、強固な意志が必要だし、仕事が忙しくなったりすると、ついなし崩しになってしまう。
やはり、継続を前提とした教材を使って英語学習をルーティンにしてしまう、というのが現実的かつ効果的な学習法なのではないだろうか。
こんな人はヒアリングマラソンに向いている
実際に使ってみた感じでは、以下のようなタイプまたは状況にある人は、1000時間ヒアリングマラソン に効果を感じると思う。
- 英語の学習量を増やしたい
- TOEICのスコアを確実に底上げしたい
- 自分の英語力に弱点があるのはわかっているけど、具体的に何をどうしたらいいのかわからない
- アメリカ英語以外(英、豪、加)のリスニングも強化したい
- 数値目標に燃える
逆に、用途を特化して短期間で勉強したい場合(海外旅行に行くので最低限必要なことだけ押さえたい、等)は、内容的に守備範囲が広くて定期的に教材が届く方式の1000時間ヒアリングマラソン はあまり向いていないかもしれない。
なお、ヒアリングマラソンシリーズには、1000時間ヒアリングマラソン のような定期購読方式ではなく、申し込み後すぐに教材セットが一括で届くコースもあるので、用途に応じてこれらも検討してみるといいかも。
ゴールとこれから
1年間の受講中、学習時間が1000時間には満たなかったので、理想的な受講生とは言い難いけれど、けっこうがんばって効果を実感できたので、自分としては満足している。
せっかく英語学習の習慣が身に付いたので、今後もメインとなる教材をひとつ決めて勉強をつづけるのがいいのだろうな、と思う。
今、候補として気になっているのは、
それとも、1000時間ヒアリングマラソン の2周目にいくか?
目下、真剣に考え中。
ヒアリングマラソン公式サイト
↓アルクの1000時間ヒアリングマラソン公式サイトはこちら。
参考:
- 1000時間ヒアリングマラソン は、受講期間が1年間。
- ヒアリングマラソン6カ月コース は、半年間のコース。
その他、コンテンツ内容が異なるコースとして、
等あり。
関連記事
広告