日本人と英語
『1000時間ヒアリングマラソン 』1月号より。
特集『日本人と英語』で、日本人にとっての英語、その傾向と対策について、各界のプロフェッショナルたちの意見を興味深く読んで聞いた(インタビュー等の音声あり)。
日本人と英語(と猫)↓
もくじ
日本人英語の傾向と対策
全体を通して、個人的に特に心しておきたいと思ったポイントは、
- 「ネイティブっぽさ」を追い求める無理と無駄
- 自分の立場や状況に応じた英語の必要性
- 英語学習に近道なし
といったことだった。
『ネイティブ並み』という幻想
そもそも、英語圏で生まれ育っていない人が、ネイティブ同様に英語を使えるようになることは、可能なのか?
結論から言うと、不可能でしょう。
というのが、第2言語習得研究と英語教育が専門の和泉伸一氏(上智大学・大学院教授)の回答。
残念だけど、なんだかかえってすがすがしい。
(言語習得における脳発達の仕組みにも言及されていた)
そして、外国語を学ぶ際に重要なのは、自分のやりたいことができるだけの能力を身につけることのはず。
『ネイティブ』を目指している限り、いつまでも自信が持てず、学習の目的も自分らしさも見失ってしまう。
ーーといった指摘に、至極納得。
参考:
立場と状況に応じた英語
「日本人の話す英語」について、『国際人にアンケート』では、
- 話し言葉が単刀直入で、時に乱暴に聞こえる
- 年齢や立場にふさわしい話し方ができない人が多い
- 反米感情が強い地域でも、アメリカの若者が使うような言葉で交流しようとする
- 日本人は礼儀正しいはずなのに、英語になると時々驚くほどぶしつけになる
等々、どきっとする指摘多し。
さらに、日本語なまりの英語発音は、さほど問題視されておらず、それよりも語彙の少なさの方が、気になる点の上位に挙がっていたのが印象的だった。
やはり、上記のネイティブ・コンプレックスから卒業して、異文化理解も含め、本当に必要な英語をきちんと学ぶことが大切、ということなのだろう。
参考:
英語学習に近道なし
上記の厳しい指摘の数々と、学ぶべきことの多さに圧倒されるけど、ロンドン在住・谷本真由美氏のコメントに励まされる。
語学はマラソンやダイエットと同じで、毎日継続することが重要です。それなりに英語を使いこなすようになった人々は、飲み会やバーベキューを断って訓練をしてきた人たちです。表には出しませんが、裏では大変な努力をしているのです。語学には近道や楽な方法はありませんが、努力は絶対に実ります。
飲み会やバーベキューを断って、というのが妙にリアル。。
間違いなく、ご本人もこういう努力を積んでこられたのだと思う。
彼女はおそらく、かなり若い世代と思われるけど、私もがんばって中高年英語の伸びしろを証明したい、と決意を新たにした。
追記:その後
ヒアリングマラソン公式サイト
⇒ 旬の英語素材を毎月お届け。1000時間ヒアリングマラソン
【参考】
- 1000時間ヒアリングマラソン は、受講期間が1年間。
- ヒアリングマラソン6カ月コース は、半年間のコース。
その他、コンテンツ内容が異なるコースとして、
等あり。
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