高校生からはじめる現代英語、半年経過
NHKラジオ『高校生からはじめる「現代英語」』、番組開始から半年経過。
ついこの間、はじまったばかりのような気もするけど、番組を聞いて『反訳トレーニング』をするのが習慣として生活にとけこんでいるせいか、もっとずっと前から続けてるような気もする。
この半年、番組の内容およびそれに関連して、印象深かったことのメモ。
ジョン・レノンの怒りの手紙
4月放送分Lesson2で、ジョン・レノンがポール・マッカートニーとその妻リンダに宛てて書いた "Angry Letter" がオークションで落札された、というニュースが取り上げられていた。
ニュース文には、
The auction house says the letter shows the bitter confrontation between Lennon and McCartney over the band's split.
(競売会社によると、手紙は、このバンド(ビートルズ)の解散をめぐってレノンとマッカートニーの間に激しい確執があったことを示すものです。)
とあったけど、その後で取り上げられている手紙の一部分、
"Do you really think most of today's art came about because of the Beatles? I don't believe you're that insane."
(「君は本気で、現在の芸術のほとんどがビートルズのおかげで生まれたと思っているのか? 君はそんなに愚かではないだろう。」)
を見ると、『激しい確執』というより、むしろジョンの抑えた苛立ちとポールへの呼びかけ、という印象を受けた。
手紙の全文を読んでみたくなって、ネットで探してみたところ、こちらのサイトに手紙の現物写真とテキストが出ていた。
これを読んで推測するに、『激しい確執』の真相は、こういうことだったんじゃないだろうか。
急成長して、気が付けば巨大企業となっていた『ビートルズ株式会社』。
規模が拡大するにつれて、利害関係者がみるみる増えて、もはや当のプレイヤーである創業メンバーのコントロールが及ばなくなってしまった。
巨大企業になって以降、経営に加わってきた人たちは、創業メンバーたちとは良くも悪くも別の人種で、それぞれの思惑で動きだす。
ジョンとポールは、仲たがいというよりも、お互いに声が届かない状態に置かれて、そのことに苛立ちを募らせていく。
「ポール、オレたち、こんな風じゃなかったよな?!」
とジョン・レノンは必死に訴えていたのだと思う。
(※あくまで私個人の印象と推測です)
。。と、件の手紙を読みながら妄想した後で、ふと気づく。
『英語を読んでいる』という意識なしに、夢中で内容を追っていた。
『英語を読む』のではなく、『(英語で)情報を読む』ことを自然にできたのは、うれしい発見だった。
内容的に硬軟取り混ぜたニュースが題材になっているから、こうして興味をひかれたトピックを掘り進めるきっかけになる、というのもこの番組の効能といえるかも。
Amazing Grace
5月の放送分Lesson7の "Sam's Notes" のコーナーで、「現代の英語の基礎が固まったのは18世紀」という話とともに、構文の実例として "Amazing Grace" が取り上げられ、ハンナさんの歌唱といううれしいおまけがあった。
ハンナさんの美声につられて、一緒に歌ってみたのだけど、私の "Amazing Grace" 、
『御詠歌』っぽかった。。
参考:御詠歌
もはや、歌唱力とか英語の発音とかいう以前の問題だと思う。
くじけずに、英語の勉強をつづけていきたい。
↓8月放送分の特集オバマスピーチの感想はこちら
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